メンタリストDaiGoのYouTubeチャンネルが炎上しています。
DaiGoといえば、自身のYouTubeチャンネルで、得意の心理学を用いて恋愛や仕事に役立つ情報を発信していることで有名です。
チャンネル登録者数も245万人にのぼり、若い人への影響力がどんどん大きくなっています。
そんなDaiGoのYouTubeで一体なにが起こっているのでしょうか。
今回は、炎上の発端となったYouTubeでの発言と、世間の反応をまとめてみました。
問題のYouTubeでの発言
問題となっているのは、DaiGoのYouTubeチャンネルで8月7日にアップされた『【超辛口】科学的にバッサリ斬られたい人のための質疑応答』での発言です。
動画の中でDaiGoは生活保護者やホームレスへの差別発言を連発。
(現在は削除されています)
「僕は生活保護の人たちにお金を払うために税金を納めているんじゃないからね。生活保護の人たちに食わせるくらいなら、猫を救ってほしいと僕は思うんで。生活保護の人が生きてても僕は別に得しないけど、猫が生きてれば僕は得なんで。」
「自分にとって必要のない命は僕軽いんで。ホームレスの命はどうでもいいんで」
「言っちゃ悪いけど、いないほうがよくない?」
「邪魔だしさ、プラスになんないしさ、臭いしさ、治安悪くなるしさ」
などと言いたい放題です。
さらに、批判を受けて12日に再度アップした動画では
「そんなに助けてあげたいなら、自分で身銭切って寄付でもしたらいいんじゃない?」
「(発言を)真に受けちゃった人がいて。僕はまともな人間じゃないんで。」
と開き直り、全く反省している様子が見られませんでした。
過去の動画で特大ブーメラン
今回の件で、DaiGoが過去に公開した動画がブーメランだと話題になっています。
差別する人は頭が悪い?
その動画がこちら。
「差別主義の人・偏見の強い人・決めつける人は頭が悪い」
と言い切っています(笑)
見事に自分に跳ね返ってきてしまっていますね!
しかもDaiGoによると、「差別する人=バカ」というのは科学的な研究に基づいているとのことなので、自身の頭が悪いということを論理的に証明してしまう形となってしまいました。
視聴者のために情報を提供してくれているだけに、とても残念な結果ですね。
DaiGoは「差別をする人は複雑な背景が理解できない」と言っていますが、DaiGo自身がホームレスや生活保護受給者の背景を知ろうとしていないと思われても仕方ないでしょう。
各界からの様々な反応
このDaiGoの発言に対して、さまざまな場所から批判が相次いでいます。
厚生労働省もTwitterで反応
生活保護費の支給を行っている厚生労働省は公式Twitterを更新。
【生活保護を申請したい方へ】
「生活保護の申請は国民の権利です。」
生活保護を必要とする可能性はどなたにもあるものですので、ためらわずにご相談ください。相談先は、お住まいの自治体の福祉事務所までご連絡をお願いします。https://t.co/yKdp1sjS0b
— 厚生労働省 (@MHLWitter) August 13, 2021
生活保護の申請を呼び掛けています。
弟の松丸亮吾氏も猛反論
また、弟で謎解きクリエイターの松丸亮吾はTwitterで兄DaiGoの発言を非難。
https://twitter.com/ryogomatsumaru/status/1425831859724845059
自分の兄でも、今回ばかりはさすがに見過ごせなかったようですね。
むしろ、兄だからこそ考えを改めてほしいと思ったのかもしれません。
兄にもダメなことにダメと言える松丸亮吾は、素晴らしい人柄だと感じました!
SNSの反応
SNSでもたくさんの意見が飛び交っています。
DaiGo氏の動画、「辛口」云々の問題にすり替えないでほしい。生産性で命の価値をはかる、優生思想に直結する発言。「たかが言葉」と見過ごしていくことが、やがて巨大な暴力につながっていくのだと、アウシュビッツでガイドの方が教えてくれたことがある。それを今、思い返している。
— 安田菜津紀 Dialogue for People (@NatsukiYasuda) August 12, 2021
メンタリストDaigo、これからどんどん稼ぎ口無くして、最終的にホームレスになったらいいと思う
— 海谷子猫 (@umitani_koneko) August 14, 2021
DaiGo炎上してるけど、実際優生思想って少なからずみんな持ってるだろうに
インフルエンサーって大変だなあ(他人事)— ㍉ (@zero_miri_00) August 14, 2021
この毎日新聞の記事もおかしい。問題を取り上げること自体は悪くないが「炎上」がポイントなのか?
違うだろう。影響力を持つ人間が、他の人間の命を軽んじて、特定の人々を「死んでも構わない」「殺していい」と言い放つ行為の問題は「ネットで炎上」レベルじゃないだろう。https://t.co/LLJJLeVeCx
— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) August 13, 2021
DaiGoの発言への批判が大多数です。
また「DaiGoの考え方は、優生思想そのものだ!!」という意見もありました。
中にはDaiGoの発言に肯定的な意見もありますが、やはり命を軽んじる考え方に反発する声が圧倒的に多いですね。
まとめ
このDaiGoの発言をめぐっては、批判が殺到する一方、同調する人、擁護する人も見受けられました。
DaiGo自身も、あくまでいち個人の感想としています。
しかし、DaiGoのような影響力のある人物が、命の価値を生産性や自分にとっての都合で決めつけ、選別するような考えを世界に向けて発信すること自体に問題があると思います。
それは差別を助長する行為だからです。
今回の件は、炎上を超えて社会問題に発展しつつあるのではないでしょうか。