韓国がGSOMIA(軍事情報包括保護協定)の破棄を発表していましたが、延長が決定しました。
破棄をすると発表した時には日本でも大きく報道されており、日韓関係をさらに冷え込ませる原因の1つとなりました。
そもそもGSOMIAとは何で破棄されることで日本にメリット・デメリットがあるのかわからない人もいるのではないでしょうか。
今回は、GSOMIAについて解説した後に破棄されたことでの日本のメリット・デメリットをできるだけわかりやすく解説します!
GSOMIAとは一体なに?
GSOMIAとは「軍事情報包括保護協定」のことを言います!
これは防衛についての秘密情報を国同士て教え合う協定のことです。
国々同士で情報交換をすることで防衛に役立てていこうとする協定でになっています。
日本はこのような協定をアメリカ・イギリス・フランス・NATOなどとも結んでいます。
GSOMIAを結んでいたので、日韓で北朝鮮のミサイルに関する電波情報や情報収集衛星の写真などをやり取りしていました。
↓GSOMIAについての図解!
しかし、GSOMIAが破棄されることで日韓の情報は共有することができなくなります。
日韓で情報を共有できないということは、北朝鮮に脅威を感じている日米韓での情報共有が上手くできなくなることが予想できます。
日米・韓米だけの情報共有では上手く伝達ができなくなることもあるでしょう。
↓GSOMIAが破棄された時の図解
日韓が直接情報を共有しないので、アメリカを経由しなければ最新の情報を得られなくなります。
情報を共有することはできますが、スピードが落ちることが予想できます。
どうして破棄をするの?
破棄することによって軍事情報の共有のスピードが落ちることがわかりましたね。
これは日本だけでなく韓国にも影響が出てきます。
それにも関わらず、韓国はなぜGSOMIAを破棄しようとしているのか気になる人もいると思います。
韓国の大統領府は
『安保上機微に触れる軍事情報の交流を目的に締結した協定を持続させることは国益に合致しないと判断しました』
と説明をしていました。
日本が韓国に輸出規制をしたことへの報復であるようです。
↓輸出規制についての解説はこちら!

韓国としてはGSOMIAを破棄することで日本への影響を与えようとしているのだと思いますが、韓国自身もアメリカにも影響を与えることになってしまいます。
破棄をすると公言していた韓国が延長したのには、アメリカからの反発も大きな要因である と言えるでしょう。
日本への影響
GSOMIAが破棄されるとなると日本への影響があるのは間違い無いです。
そこで、破棄された時の影響をメリット・デメリットに分けてご紹介します!
日本のメリットは?
日本にとってのメリットとして考えられることと言えば北朝鮮への機密情報の漏洩を防げることでしょう。
近年の韓国は条約や協定などの国際ルールを破る行動を繰り返しています。
現在のように日韓関係が冷え込んでいる状態で機密情報を交換していても北朝鮮へ横流しする可能性もあるでしょう。
日本にとってとても危険になることは間違いありませんね。
日本のデメリットは?
日本のデメリットとしては北朝鮮の情報を受け取れなくなることが挙げられます。
韓国としては日本へ情報を与えないことがホワイト国除外の対抗策になると考えているのでしょう。
しかし、北朝鮮のミサイルの着弾点や高度などの情報を分析する技術は日本の方が高いです。
実際に以下のようなことがありました。
実際に7月25日、北朝鮮がミサイルを発射した。
この時、韓国軍は当初、飛距離690kmと発表したが、日本の情報をもとに、のちに600kmに修正している。
こうした飛距離などの分析した情報のやりとりを含め、「GSOMIA」があってこそだという。
引用:https://www.fnn.jp/posts/00422795CX/201908221807_CX_CX
日本と情報共有できないことによってデメリットが大きいのは韓国ということがわかりますね。
アメリカは韓国に対して「GSOMIAは延長するようにしてほしい」と要請していました。
それなのにも関わらず、韓国が破棄することによってアメリカを敵に回したような格好になっています。
今後、アメリカがどう動くかのにも注目が集まりそうです。
今回のGSOMIA破棄の決定は韓国のデメリットが大きいです。
GSOMIAについてまとめ!
GSOMIAについてや日本への影響などを解説させていただきました。
こうやってまとめてみると、破棄すると日本への影響よりも韓国への影響の方が多いように感じます。
アメリカもこれには黙ってられないのでどのような反応を示すのでしょうか。
韓国としては少し危険な一手に出てしまいました。
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